アイディア枯渇した僕らがやったこと、「社外秘」ではなく「社外行」。

先日、尊敬する先輩的知人より「ちょっと手伝ってくれ」という相談をいただいた。 原発などの影響で減ってしまった、とある国からの観光客を増加させましょうというプロジェクトなのだが、尊敬する知人なので「もちろん!」と僕。

最初は僕と、もうひとり仲良しな高坂(段取り力ランキング推定日本7位くらい)で色々アイディアを練っては、「どうすかねー」「いや甘い、面白くない」というやり取りを続けていた。

これじゃいかんなと思い、黒崎さんと打ち合わせした際にちょっと相談。すると、君がアイディア練るのではなくアイディアの生まれる場をつくれ、と。 おーなるほど、その手があったか! 確かに僕の周りには自分で自分の仕事つくったり、面白いことやったり考えている人が多いし、彼らは彼らで普段の仕事とは別の刺激というか、ついつい凝り固まりがちな頭をストレッチしてほぐす意味でも、全く別のことを考えてみるのは良いことではなかろうか! 中には、実際にベンチャーとして近い分野でやっている人も呼べば本気ども増すかもしれない。

このプランを早速、高坂や先輩的知人に共有。とても良い反応で、しかもちょっと予算も付けてくれることに。いや、実際には僕が要求したのですが。

というわけでメンバー選定やデータの準備、facebookグループでの情報共有など色々準備して先週の土曜日にオリエンテーション、そして昨日、日曜の昼下がりに7-8人のプランを発表していただいた。 これがすこぶる面白い! 決して自分たちだけでは出てこなかったであろうアイディア、そしてアイディアの裏付けとなるようなヒアリングやデータに、先輩的知人も大いに満足いただけた様子だった。

このプロジェクト、ここからが本番なのでまだどう展開するか分からないのだが、「これは使える」十分にそう確信できる一日だった。

そしてこれは一体どういうことなのかというと、巷でよく見かける「社外秘」のような中途半端な隠密行動はやめて、むしろ積極的に「社外行」にすべきではないのかということだ。 「社外秘」印が付けられた資料を見かけることはよくあるが、それが本当に社外秘にすべきほどの内容なのか、疑わしいことは非常に多い。 ならばその、まだオリジナリティに欠けるアイディアを積極的に外に出し、いつもと違う人、違う場所、違う空気にさらせば、きっと揉まれてより良いアイディアやプランに生まれ変わる、そう思うのです。

こんな感じでね。 ちなみにこれは、SowExperienceで2ヶ月おきにやっているSowExperienceSummitという催し物。 この日は外でやったのですが、なんと、隣のマンションの2階のおじさんが、タバコ吹かしながら盗み聞きしてました。いや、社外行でもあるので全然okなのですけどね!

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