友だち

インターネットが整備される初期の頃、そのエリア(国)にネットワークを接続できるか否かは相手方に知り合いがいるかどうか次第だった時代があったという話を先日隣人から聞きました。 インターネットという、一度繋いでしまえば普遍的なアクセスが可能になる魔法のようなテクノロジーも、その起点には友だちが必要だったというのです。 僕はSOW EXPERIENCEを設立してもう17年が経ちますが、いまだに社内外で進める仕事の少なからぬ部分が友だち経由という有様で、そんな仕事の仕方を少し正当化してもらえた気分がしました。 喜びを分かち合えれば最高に嬉しい一方で、友だち故にドライに割り切れず苦しい思いをすることも時たまあります。でも、いつも自分なりに筋を通してさえいれば後悔することは減らせるでしょうし、親しき仲にも礼儀ありだし、個人的には親しき中にも論理あり、が肝要だと思っています。そういえば今は大きくなったオンライン証券の立ち上げメンバーも大学の同級生で、でも会社を作ったその日から社長に就いた友人には敬語で話すようにしたという話も前に当人たちから聞きましたが、そういう自分たちなりの一本通った筋があると形は変われど友情関係は続いていくのでしょうか。 答えなどありませんが、引き続きうまく立ち振る舞えるよう善処しつつやっていこうと思う次第です。