今年もこの日がやってきました。テニスの合宿中に事件を知り、山中湖畔の合宿所でテレビに釘付けになっていたことを思い出します。冷戦時代は自分で咀嚼するには幼過ぎたので、あの日以降延々と繰り広げられてきたイスラム原理主義とアメリカ?グローバリズム?資本主義?の戦いは、途方に暮れるほどのスケールで世界が分断される様子を目の当たりにした初めての経験でした。あれ以降、分断は減るどころか増え続け、私たちは大小様々な分断への耐性すら身につけてしまったように思うくらい、世界の其処彼処のスケールの大きな分断のニュースが当たり前のように報道されています。現状僕には、米中のことも、香港のことも、イギリスのことも、はたまたミャンマーや銃乱射や韓国のことに関しても「こうすれば上手くいく」と提案できるほどの知識もアイデアも持ち合わせていません。ですが本来見た目や意見や価値観に相違があることは当たり前のことなので、できる限り自分と物理的にも価値観的にも遠そうな人との接触を細々ながらも絶やさぬようにして、他者や違いを乗り越えるとはどういうことなのか、頭で考えるだけでなく身体性を伴って学習していこうと思います。