「わしも昔自殺しようとしてなー、はっはっはっー!」

五木寛之さんの『人間の覚悟』という本を読んで知った驚愕の事実。 日本には年間約3万人の自殺者がいる。これは悲しいけれど有名な話。 しかしこの統計上の「自殺」にはいくつかの条件があり、本来は"ほぼほぼ自殺"だけれど「自殺」とはカウントされていないものも含めると、5〜10万人は自殺している可能性が高いとのこと。 そして更に驚いたのは、一般的に、1人の自殺者に対して10人ほどの自殺未遂者がいるということ。つまり日本では年間50〜100万人近くが自殺未遂をしているという計算になる。唖然。この数字はもはや、携帯電話のサイレントモードや飛行機モードと同じデフォルト機能として、自殺防止ボタンとか付けておいた方が良いレベルではないか?「やばい」と思った時に押すと、カウンセラーか何かに繋がって、話を聞いてもらえるの。 ▼でもさっき、ふと思った。 遠い昔に本気で自殺を考えたことのある人が、今は年老いて「そんなこともあったなー!はっはっはっー!」なんて笑い飛ばすのを聞いたら、恐らく僕たちは不思議と元気をもらえそうな気がするだけでなく、恐らく今自殺をしようと考えている人を思いとどまらせるパワーがあるのではないか。 何の根拠もないけれど、そんな気がします。 ちなみに上記の携帯電話自殺防止ボタンには、そんな動画へのリンクも貼っておくと良いのかも。

人間の覚悟 (新潮新書)
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