50年を見据えたプロジェクト

明けましておめでとうございます。今年も遊びつつ学びつつ仕事しつつ、全方位的に楽しく参ろうと思います。 ところで年明けに、日本国内の昨年の交通事故死が2610人となり6年連続で過去最少を更新したというニュースを見かけました。もちろんそれでも2000人以上の方が亡くなっている事実があり「2000人」でなく1人の悲劇が2000も繰り返されているたわけですが、その合計値が最少になったことは素晴らしいことと思います。 これは1970年前後に最多を記録して以来、50年がかりで到達した息の長いプロジェクトとも捉えられるので、にわかに盛り上がってきた少子化対策も、この交通事故死減少プロジェクトに学べる点が多々あるのではないかと、ふと思いました。交通事故死の減少には技術進歩もさることながら、やはり罰則強化を通じた啓蒙や社会通念のアップデートが大きいとはずなので、少子化対策に関しても近い将来、それに反する行動をとりがちな企業への罰則強化などは必要なのかもしれません。(既に改正育休法などで義務化はされていますが。)法人税アップや賃金アップ要請など、いつも企業ばかりが槍玉にあげられて会社経営する身としては辛いですが、家庭の事情に立ち入ることはなかなかできないので、残業や有給休暇、産休育休の取得など、ここは企業の頑張りどころだと捉えています。 もちろん罰だけでは雰囲気が荒みます。かといってお金を配るとしても今の10倍くらいにしないと意味はない気がするので、うまくバランスを取りつつ。けれど一番大切なのは今まさに子どもたちと過ごしている我々が日々を一緒に楽しむこと。その楽しい姿を子どもはもちろん、周囲に伝えるというか滲ませていくことなのかなと思います。実際にソウ・エクスペリエンスは社員数の割に男女問わず驚くほど妊娠の報告とか産休育休が多く、ここにはきっと社会をアップデートするためのヒントが詰まっています。別に大企業じゃありませんし、スーパースターがいるわけでもない、普通の人たちの集まりです。 僕らが子供の30年前頃はお酒を飲んでシートベルトしないで運転することは割と普通でした。けれど今はそれがあり得ないことになった。30年後の未来人が突然現れても「この人たちは割と進歩的だ」と感じてもらえるような状態を維持していきたいと思います。