「子連れ出勤に対する批判あるある」へのご説明

子連れ出勤は僕たちにとっては良い施策だと思いますが、それが普及するかどうかとかは正直どうでもいいと思ってます。 僕としてはとにかく、個人として、会社として、寛容であることは素晴らしいことだし色々メリットもあるのだよということをこのボーナス期間通にできる限り伝えたい。子連れ出勤に限らず。ただそれだけです。 でも、昨日も取材を受けて今のところ世論的には「8割反対」みたいなアンケートがあるようなので、まぁ、それ故に論争が巻き起こってこちらの声を発信するチャンスもいただけるのでありがたいのだけれど、念の為誤解なきよう、主だった反対意見に僕なりの回答というか説明をさせていただこうかなと思い、こちら書いてみました。ご参考になれば幸いです! ==========

「子連れで満員電車は迷惑だ」 ・満員電車は避ければいいし、避けられないのであれば多分やめておいた方が良いです(フレックスタイムでの出勤が認められないような非寛容な社風では流石に子供のいるオフィスが受け入れられるとは思いません) ・電車ではなくバスで通ったり、やっぱりベストは自転車圏内とかで子どもとチャリ通な気がします ・それにあくまでもメインストリームは保育園であり子連れ出勤は保育園に通えない(通わない)家庭にとっての次善策のうちの一つなので、どんなに普及しても満員電車が子連れで溢れることはないのでご安心ください

「仕事に集中できないし生産性が下がるでしょうが」 ・それはやっぱり下がります ・でも今日または短期的な生産性が下がったとしても合理性を見出せる中長期的なメリットもあります ・分かりやすいものだと採用コスト及びトレーニングコストの抑制です ・子連れでも働けると言えば働きたい希望者はたくさんいますし、既存社員も子どもが原因で離職退職する必要がなくなるので定着率が高く、新たに採用し、トレーニングする人員を抑制することができます(当社には間もなく4-5名の産休明けママが復帰してくるのですが、うち1人は4人目を産んでの復帰です) ・どんなに仕組み化しても最後は仕事って属人化するので会社としては長く働いてくれる人がたくさんいることはとっても助かります(社会全体で見れば雇用は流動化した方が良いはずですが一企業から見るとある程度固定化してくれた方が嬉しいです) ・地域のコミュニティのハブが学校であるように、社内に子どもがいるとそこが起点となってコミュニティが形成されます。業務上のチームや縦横の関係ではないそのコミュニティは、社内コミュニケーションの絶対量を増やし内容も暖かいものになります。こういったキメの細かい絹のようなコミュニケーション・コミュニティ網は生産性を上げることはあっても下げることはあまりありません

「子連れの対象は母親だけで男女差を助長する」 ・今回、少子化担当大臣が視察に行かれた会社では、子連れ出勤している社員全員が(パパではなく)ママであるということで子育ての母親固定化に繋がるのではと批判がありました ・ですが当社では頻度問わず子連れ出勤をする社員14人のうち半分近くは男性です(僕も含め) ・ただ、出勤時にいつも連れてくる人といえばそれは女性なので、やはり多少の男女の役割固定化みたいな傾向があることは認識しています(ですが現状それを大きな問題とは捉えていません)

「興味関心主義」 ・これはソウ・エクスペリエンスが一番大切にしている価値観のうちの一つです ・人は何かに情熱を見出した方が日々の生活は楽しく、かつ人生そのものが良質な変化に富み有意義なものとなる可能性が高まります ・情熱の対象は一つに絞る必要などないし(僕も常に興味関心の浮気性です)、それらは常に移ろいゆくもの。とにかく幅広く興味を抱くことこそが大事で、そのきっかけの種まきをすべく私たちは体験・経験を提供する事業を営んでいます ・そして仕事や働くことへの興味は人として根本的な欲求の一つであり、働きたいのに働けないという状況は一つの異常事態であると私たちは考えています ・もちろん保育園をはじめ育児のサポート環境が改善されることがベストですが、それが実現するまでは待つこと(もしくは政府を批判すること)しかできないとは思いません ・「預ける/預けない」ではなく、預けていてもたまには保育園(学校)休ませて外せないイベントや行事に参加するのも良いでしょうし、預けていなくても働ける手立てもあるはず。デジタル化しつつある世の中でも、二者択一じゃないことは無数にあります