未来の仕事15期が終わって。

自由大学 未来の仕事15期が終わった。早くも15期である。 相も変わらず、初回は僕自身が喋って、2-5回はゲストを呼んで対談をする、というスタイルを続けている。 最終回は毎回、自由大学の言い出しっぺ黒崎輝男さんをお呼びしているが、それ以外の2-4回はユニークな仕事をしている様々な人をお呼びしている。一度も同じ人を呼んだことがないので、過去、45人は呼んでいる計算になる。

いつも講義の募集段階では誰を呼ぶかを決めておらず<調整中>のまま募集しているのだが、それは、毎回参加頂く受講生の雰囲気に合わせてゲストを決めているからだ。 「商品内容」が分からないまま募集する僕や自由大学もいい加減だが、分からないまま参加する受講生もお互い様、ということでこのスタイルが定着している。

これまで数期は20名近くの受講生がいたが、15期は8名と少人数で、それ故にゲストとの対談の途中で、そして終了後に、比較的たっぷりディスカッションの時間を取ることができた。

そして印象的だったのが、第2回目(だったかな?)の講義が終わろうとしている時に「ちょっといいですか!」と手を挙げた女性だ。 彼女は数日前に勤めていた会社を辞め、そしてなんと静岡県から通ってきているらしい。こちらも身が引き締まる。

そんな彼女から聞いて初めて知ったのだが、彼女の地元である浜松では「浜松国際ピアノコンクール」という、世界的にも一目置かれているピアノコンクールが3年おきに開催されており、彼女もそのボランティアスタッフとして関与しているのだが、まだまだ国内で認知度の低いこのコンクールの魅力をもっともっと発信していきたい、そういう仕事をつくっていきたいという宣言だった。

そういうの待ってました!!!!

ということで終了間際だった講義はそこから更に30分盛り上がり、あーしてはどうか、こーしてはどうかと議論が繰り広げられました。

そんな彼女は他にも色々なネタを持っていることが後から発覚し、例えば浜松のとある湖が数年前まで日本一汚い湖と認定されていたが、そこに立ち向かう地元のおじさんの努力でワースト3まで浄化され、この活動も更に押し進めていきたい、と。 そこで、これは僕からの提案だったのだが、最近流行のクラウドファンディングならぬクラウドクリーニングというのはいかがだだろうという話で盛り上がった。 地元のおじさんの活躍でワースト1がワースト3まで良くなり、それを更に押し進めたいという話にはストーリー性を感じるし、個人法人の協力を広く募れば色々なアイディアや技術が集まってくるに違いない。そんな気がした。

未来の仕事の定義などないし、定義するつもりなど僕もない。

だが、こうして様々な未知なる可能性に焦点を当て、その作戦を練ること、そして実際に動いていくことを通じて世の中に新たな価値や仕事が生まれること。

そんな講義をこれからもやっていきたいと思ってる。