さよなら、玉砕主義。

▼この間読んだ『座右の諭吉』という本に、日本人には「俺はこれに懸ける」みたいな覚悟を美徳とする風習があって、それを"玉砕主義"という言葉で言い表していたのだが、確かにそうかもなと思った。 ブッシュ時代の国務長官ライスがプロ級の腕前のピアニストだったり、そういえば以前冬季五輪にIT長者のスキー選手もいたりしたが、そのような人材が日本で出てこないのも玉砕主義と関係があるのかもしれない。(関係ないが、内田恭子アナはぷよぷよ国内ランキング上位らしいです。) どうしても、2つのことを同時にやろうとすると「二兎追うものは・・・」という思いが頭をよぎってしまうのだろうか。 ▼かくいう僕も、特に「これを極めるぜ!」という何かがあるわけではないのだが、一つのことがまだ満足できる状態ではないのに新しいことをやろうとすることに対して、少し怖さというか自責の念みたいなものを感じることがこれまでに何度か、いや、何かを始めようとする時には常にそういった意識があった。 でも、やっぱりやらないで後悔するよりは、どんどんチャレンジして致命傷にならない程度に失敗する方がはるかにエキサイティングで勉強になるし、その中には大きく成功することも出てくるかもしれない。 というわけでしばらくは、"非"玉砕主義のスキルを磨いていこうと思う。つまり、成毛さんの『本は10冊同時に読め!』ならぬ「ビジネスは10個同時に手がけろ!」という感じだ。 黒崎さんとかリチャード・ブランソンは、そういった能力が抜群に優れているように思える。 僕も幸い、今すぐにでもスタートできそうなビジネスアイディアや一緒にチャレンジしてくれそうな人は周囲にたくさんいる。 少しだけ自分の考え方と立ち位置を変えて、あとは全方位的にしっかりコミュニケーションを図っていけばうまくいくのではないかと思う。やってみよう。