この記事は僕が講師を務める自由大学未来の仕事の講義録を受講生にまとめていただいたものです。 毎回、ゲストの話を聞いた後に、受講生による新しいプロジェクトアイディアの発表などを行っています。
◆第3回 未来の仕事 ゲストスピーカー 翠川さん モデレーター 西村 琢氏
今回のゲストスピーカーは家具屋IDEEで企画等の仕事をしつつアートユニットMERRYのライター兼マネージャーを務める翠川さん。
もともと西村さんと翠川さんは、自由大学学長の黒崎輝男さんに可愛がられているという共通点があり、西村さんが代表を務めるSow Experienceで現在働くスタッフの1人は、翠川さんの友人だったりする仲。
まずは翠川さんが働いているIDEEのお話から。 「IDEEは一言で言うと家具屋、家具を通したライフスタイルの発展、それが進化して人と人を結びつけたり、街作りまでやろうしてる」 そんなIDEEで翠川さんは、展示会の企画やwebページ、Facebookファンページの管理をされているそうです。 今後は「家具などの物よりも空間プロデュースをやっていきたいと思っている」 また、IDEEは最近、国内外の若い無名のアーティストの発掘に力を入れていて、自身もベルリンへ出張しているそうです。
翠川さん今の仕事をする前には、東京ミッドタウンのIDEEで店長をされており、営業が大の得意だったそう。 「お店に来たお客さんに商品が持っているバックグラウンドであったり、希少性、商品1つ1つが持っているストーリーを 語ると3万円の値札が付いている商品を1万円くらいに感じてたお客さんが買ってくれるんです!」 自身も、「知らない国で大量生産された物よりも自分の大好きな人達が想いをかけて作った物に囲まれていたい!」 という気持ちがとても強いそうで、自分の周りを100%好きな物に囲まれて暮らすべく日々奮闘中のようです。
次に現在の仕事と平行して行っているアートユニット「MERRY」の活動についてお話して頂きました。 もともと絵を描くことに興味があった翠川さんですが、描く才能には恵まれず、でも何かしたいという想いがあったそう。 そこで、小学生からの同級生でアーティストのmomokoさんとアートユニットMERRYを組むことに!
いきさつは、momokoさんがお客さんに格安で絵を売ったり、時には気前よくあげてしまう事があったそう。 そんなmomokoさんを見かねて、ライター兼マネージャーとして一緒にユニットを組んだとのこと。 「アーティストは適正価格が分からない人が多い。自分がマネージメントをして、作品に適正価格を付けて売る それでアーティストの生活が守られる」
ユニットを組んでからは、時々、momokoさんの思考が飛躍する時があり、そんな時は翠川さんが現実的な線にに引き戻したり、毎月絵を描くように促したりと、アーティストのマネージメントをしたり、お店の方に自分達の作品を紹介したり、営業をするなどして活動されているそうです。 でも、作品についてのアドバイスは絶対にしないそう。 「専門の人に任せるのがい1番」そう言いきる翠川さん。私は、絵を描くことはできないけれど、アーティストを紹介したり、営業できる!」 アーティストと一般の人の触媒的な役割に自分の役割りを見出している翠川さん。 momokoさんとは腐れ縁の一生付き合いでこれからもMERRYを続けていくそう。
次に、翠川さんの経歴を簡単に話して頂きました。
●高校生の時にIDEEに出会って感動 ●大学卒業後新卒でIDEEに就職、面接で当時社長の黒崎さんから「今の草食男子を引っ張れるのは君しかいない!」と熱い気持ちを語られた。 ●入社して1人倉庫でTシャツ200枚を発送するなどの肉体的業務を経験 ●色々あって2005年スープストックを経営する㈱スマイルズに入社、入社3ヶ月で店長に! ●スープストック店長として毎日が試行錯誤の連続、ハードワークの日々。 ●お店の新しいユニフォームを社長の遠山さんと2人だけでデザイン(現在のユニフォームの1代前) この時は、社内で手を挙げたのが翠川さんだけだったので社長と2人だけのユニットに。 ●沢山良い経験もしたし、楽しかったけど、「物作りに関わりたい!」という気持ちが強くIDEEに再帰
ここで、沢山の新しい経験をしてきた翠川さんから新しく何かを始める時の3つの秘訣が明らかに。
①やりたい事は絶対に1歩を踏み出すべき!踏み出せば、雪だるま式に歩きだす! ②10人の人に自分のやりたい事を言いまくる!10人に言えば後にはなかなか引けない! ③先輩から言われた事を10日間は真にうけてやってみる!
そして西村さんから最後の質問「翠川さんにとって未来の仕事とは」
「女子の働き方のモデルケースになりたい!!」
翠川さん自身が考える理想の働き方は、【楽しくやれる×上手くいく】の組み合わせだそう。 「楽しくやれる仕事は最近増えてきたけど、上手く仕組みが少ない」 翠川さんがよくある例として紹介してくれたのが、「夫婦共にデザイナーなんだけど、奥さんは出産、子育てなどの合間にデザインの仕事をする。」 →これだと仕事に全力を尽くせない。
「女性だからこそ、出産、子育てをしても、仕事にも全力をかけたい。そんなモデルケースが圧倒的に少ない!」 そう熱く語る翠川さん自身が考える理想の働き方は 「お店を経営してるんだけど、売り上げはオンラインで賄ってる、お店では、好きな人、物、ことだけする、自分のコミュニティーで全てまかなえる!」 そんな働き方が理想だそう。
最後に今回の受講生は大半が女性だったこともあり、女性に向けたメッセージ 「誰かのために何かをする」 それが1番頑張れる!!