指導者の条件。

▼そういえば一時、教育訓練給付という制度がもてはやされていたが、あれはどの程度の成果をあげたのだろうか。 厚生労働省のサイトによると「働く人の主体的な能力開発の取組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の給付制度」ということらしいが、中でも語学力の底上げは一つの狙いとしてあったと思う。 実際に英会話教室の運営事業者などは、この制度を活用して規模を拡大した。(なぜなら受講料の一部を当制度が負担してくれるから。) ▼でも、この制度を通じてビジネスにも使えるような語学力を習得した人って、いるのだろうか?笑 僕は知り合いの中で「英会話教室に通ってペラペラになった」という人に出会ったことがない。 もちろん英会話だけが教育訓練給付制度の目的ではないが、更に昔にあった「英語公用語論」などと合わせて語学力の底上げは政策の一つとして捉えられているのだと思う。 ▼もし本当に「語学力の底上げこそが国力増加に繋がる」と信じているのであれば、それを国民にしっかり説明した上で、英語公用語化でも全国民海外留学制度でも、徹底的にやるべきではないかと思う。 それがリーダーシップというものではないだろうか。 松下幸之助『指導者の条件』を読みながら、そんなことをふと思った。 DSC08937.jpg 週末、南仏ニースに行ってきました!嘘です、鎌倉です。