元受刑者がシステムを開発する会社、プリズニーズ。

▼今日は友人に紹介してもらい、プリズニーズの代表である吉田さんと会ってきた。 この会社はシステム開発や運用を行っている会社なのだが、その業務を服役を終えた元受刑者が担当している(全部ではないが)点が、とてもユニーク。 そして、これからやろうとしていることが、更に素敵。 ▼それは、現在は木工、印刷、溶接、農業などに限られている刑務作業にシステム開発業務を加え、服役者の労働力を慢性的な人材不足が続くエンジニアとして活用しようという試みだ。 そしてこの試みのすごいところは、労働問題の解決にとどまらない。 現在、出所後の元受刑者の再犯率は3割程度の水準となっており、非常に高い。 しかし仕事がある人ほど、そして所得が高い人ほど再犯率が低くなるという傾向があるようだ。 現在の刑務作業領域では、出所後にそのまま職に繋がる仕事はあまりなく、できてアルバイト程度、それも長続きせずに再犯に繋がるケースが多いらしいのだが、もし服役中からSEとしてプログラミングをしていれば、人材不足に悩むSE業界では引く手あまただろうし、プリズニーズのような会社にそのまま入社することもできる。 つまりそれは、再犯率の低下に繋がる。 ▼この話を紹介してくれた友人から聞いたときに僕は非常に感銘を受け、今日の会合をセッティングしてもらった。 しかしいろいろ話を聞いてみると、やはり日本でこれを実現するのはなかなか難しいようだ。 なので海外でやってもいいかも、と彼は話していた。 僕も聞いてばかりでは申し訳ないので、いずれも数人で始めた投資クラブエクスペリエンスギフトが、地道に発信を続けることによって仲間が広がり、やがてメディア等のパワーも加わって大きな潮流となっていくという実体験を話して、今日は別れた。 何か彼らの活動に協力する方法はないか、そんなことを考えながら、次の訪問先である新宿に向かいました。