10/30 メルマガと、私塾も結構悪くない

Cnetの『電子書籍の優等生「メルマガ」の時代が来る--堀江氏が語る個人メディアの試み』という記事が面白かった。特に凄いのがここ。

メルマガは電子書籍ビジネスのなかで一番の優等生だと思ってます。なぜかというと、まず月額が840円。これは本でいったら新書の値段ですよ。新書って印税率がだいたい10%です。すると取り分は84円。でもメルマガの場合はむしろ発行システム側がだいたい20%、30%になっています。それを考えると、メルマガが1万部出てたら、書籍に直せば実質10万部出ているのと同じ規模なんです。さらにそれが毎月入ってくる。これは毎月新書が10万部ずつ売れて、つまり年間では100万部出てるのと同じことです。1万人に840円で売れるということは、新書が毎年ベストセラーでミリオンセラーになるということ。ものすごいことだと思いませんか。

こういう点にいち早く気づき、実行できるのが堀江さんの凄いところだ。そしてやり方もうまい。

メルマガの制作には編集者を入れて、レベニューシェアにしてます。だから編集者も営業してますよ。最初は全部のコンテンツを自分で考えて、うちのマネージャーが一応ダブルチェックして送信していたんですけど、3カ月くらい前から編集者が入ってます。

僕的にはメルマガと並んでおすすめしたいのが「私塾」だ。例えば自由大学ならば講義をやって集まった受講料の半分は講師に入るようになっていて、講義をやりたいという意志を持った人と事務局が合意すれば開講できるようになっている。僕が自由大学の良いと思う点は、昔はそれこそ岩崎弥太郎が20代の頃から私塾を開いていたり、吉田松陰松下村塾を開いたのも27歳と若いが、今の時代で若い人がいきなり私塾を開くと「あいつ何を勘違いしているのか」なんて言われてしまいそうなところを自由大学という第三者が介在することによって“さり気なさ”を演出できる点だ。事務タスクの軽減という意味合いもあるけどね。 そう考えると、メルマガの事務局は「配信スタンド」と堀江さんは呼んでいるけれど、自由大学の事務局は面白い講義の「開講スタンド」とも呼べるかもしれませんね。