自由大学で審査員をしてきた

▼今日は自由大学の次なる講義開催に向けた公開オーディション「レクチャープランニングコンテスト」に審査員として参加してきた。 ファッション関連の講義案、タイムハック系の講義、そして社会貢献系の講義など盛りだくさんの内容だった。 僕は審査員ということで各プレゼンにコメントさせてもらったのだが、社会貢献系の講義案に関しては次のようなことを話した。

▼僕は先日、ハイチ地震への募金方法をまとめたページがTwitter経由で流れてきて、20ドルほど寄付してみた。その旨を自分でもTwitterに書いてみたら、その後すぐに「私も寄付しました」という人が10人ほど現れて、ソーシャルメディアの強さを思い知った。恐らくオバマ大統領もこんな風にして多くのアメリカ国民から1億ドル単位のお金を集め、企業からの政治献金に頼っていたマケインを打ち負かしたのだろう。

▼20ドル寄付をして、それなりの自己満足に浸っていたのだが、その後の報道を見るにつけ虚無感に教われた。現地では物資が到着しても、奪い合いですぐにゴミになってしまい、水が到着しても奪い合いですぐに流れてしまう。今、ハイチに必要なのはお金なのだろうか?中長期的なインフラ復興等に巨額のお金が必要なのは間違いないが、今は自衛隊のようなサバイバル能力・統率力を訓練された部隊が1万人単位くらいで向かった方がはるかに効果があるのではないか。(ちなみに調べてみたところ、自衛隊はなんと24万人の大所帯!にもかかわらず実際に派遣されたのは30人!)

Volvicの1L for 10LキャンペーンやGAPやAPPLEも参加していたREDキャンペーンなど、こういった社会貢献系の動きは今後10年20年と、手放しでも増えていくだろうと思う。そして実際に多くのお金や物資を必要としている国や地域、人がいるのも間違いない。 でも、今のハイチのような状況を目の当たりにして、すぐに役に立つのかどうかも分からない寄付という手段しか持っていない自分が歯がゆい。企業のCSRや個人の社会貢献に対する理解が深まり、お金や物資を送るチャネルはとても広がってきたように思うが、それだけでは解決できない問題もまだまだありそうだ。