鳥の孵化と人類の存亡。

▼先日、オートマ自転車に乗った。 ペダルこぎをサポートしてくれる電気自転車ではなく、オートマ自転車。 ペダルの回転数を自動的に測定して、自転車に搭載された機械がギアチェンジをやってくれるのだ。 これが本当にらくちんで、普段自転車に乗っているときに、ギアチェンジが案外ストレスになっているということに気づかされた。 しかもこのシステムの優れている点は、充電等が必要なく、タイヤの回転時に発生する摩擦で電気を蓄え、その電気を使って動くように設計されている。 地球も石油や原子力ではなく、早くこのオートマ自転車のように、自然循環系の中でエネルギーを獲得できるようにならないものだろうか。 ▼バックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』 の中で面白いことを述べていた。 曰く、孵化する前の鳥の赤ちゃんは、孵化するまでは卵の中の“あらかじめ与えられている”養分を吸い取って生き延びるが、殻を破って外の世界に出てくる時期に、ちょうどこの養分がなくなるらしい。 今の地球における人類は、石油という“あらかじめ与えられていた”養分を使って生き延びており、これはまるで孵化する前の鳥のようだと。 そして鳥の例にならうのなら、今まさに人類にとっての養分(石油)は枯渇しようとしており、そろそろ孵化すべき時期がやってきているのではないか、と。 確かに、石油の枯渇が先か、自然エネルギーの定着が先か、本当にぎりぎりの攻防となってきている。 さて、どうなるか。 DSC08488.jpg