Don't control your life.

ちょうど1〜2週間ほど前まで、なんだか気が滅入っていた。 バリから帰国して、たくさんのインスピレーションを得て、「よし、いくぞ!」と思っていたのに、とある変な考えに頭を支配され、集中力を欠き、タイミングを同じくして体調も良くなく、徐々に人とのコミュニケーションもうまくいかなくなり、気持ちがとても曇っていた。 それをオフィスの席替えのせいにしたりもしていた(笑) 僕は、自分でもたまに驚くくらいの楽天家なので、自分がこんな風になることもあるんだと、びっくりした。 なぜそんな状態になってしまったのかを少し説明すると、それは、自分は今後どうしていくのかを真剣に考えてしまったからだ。 もう少し具体的に言うと、2008年3月(第3期末)で社長を辞めようか、なんてことを考えていた。 変な誤解をされるのも良くないので、そのような考えに至った理由を簡単に説明しておくと、 ・今やっている事業は、既に、僕がいなくても回る状態になっている ・今後売上が10倍100倍になっても、多分対応できてしまうだろう ・ならば誰かに任せて大事なポイントだけコミットして、僕は他の事業を立ち上げたり、しばらく海外で過ごして インスピレーションを得たり語学を習得する方が、長期的に考えて良いのではないか なんてことを、つい1〜2週間ほど前まで考えていた。それも、真剣に。 (今ではもう考えを改めましたが、これくらいのフットワークの軽さを 常に維持していきたいと、今でも強く思っています) そして、もし本当にそうするのなら、少なくとも1年位前にはスタッフや関係者に告知をして、引継ぎの準備をしなくてはいけないので、遅くとも来年3月くらいには僕なりの結論を出すべく、決断を焦っていた。 その結果、なんだか全てが悪循環に陥り、冒頭に書いたような状態になってしまった。 それをズバリ見抜いたのが、兄だった。 僕がオフィスで仕事をしている時、 「俺、人のオーラを見れるようになった。お前のも見てやるから、早く帰って来い。」 みたいなことを言われ、結局夜遅く帰った。 そしたら、かいつまんで言うと、 「お前の気が非常に乱れている。いつもは真っ白なイメージだが、今はそれが全くない。」 というようなことを言われ、ハッとした。 どんな問題も、まずはそれを問題であると認識することが解決の第一歩だと思うのだが、彼にそう言われて、ようやく、今の自分はおかしいと強く認識した。 そこからの回復は、自分の努力と幸運(↓にいくつか列挙)が重なって、とても早かった。 ・自分を取り囲む全ての環境に感謝をし、とにかく明るく振舞うこと ・日経キャリアマガジンの取材(一造のリップサービス) ・スクーリング・パッドでの鈴木陸三さんのお話 そして昨日、再度兄に聞いてみたところ、元通りに戻ったようだ。 今は、気力・体力共に指の先までみなぎっている。 どうして今回、このような状態なってしまったのかを考えてみたのだが、それは恐らく、そもそもプランニングしたり設計したりできるはずのない僕の人生に計画を持ち込み、無理矢理その計画通りに推し進めようとしたからだという結論に至った。 だって、そもそも、今の自分の状況を、1年前の自分が想像できただろうか。 例えば黒崎さんの協力を得て現在進めているプロジェクト一つを取ってみても、2,3ヶ月前にはアイディアすら存在しなかった。 全てがそんなことの繰り返しだ。 だから、今の自分の身の回りの状況は、以前の自分が想像すらしなかったような事実だけで構成されていると言っても、過言ではない。 今後も恐らく、同じようなことが一生続くのだと思う。 明日は何が起きるか分からない、そんな状態。 だからドキドキワクワクするし、楽しい。 もちろん人には様々なタイプがあり、緻密に計画を立てて実行していくというタイプの人もいるだろうが、僕は違う。 そんな予測不可能な僕の人生に無理矢理計画を持ち込んだことが、今回の原因だった。 キャリアプランや人生設計なんてくそくらえ。 これからもこれまでと同じように、 Don't control your life. を貫いていこうと思う。