アンネの日記

この一週間ほど、朝か夜に一日10〜20ページずつくらいアンネの日記を読んでいます。戦争が膠着化し、沖縄の100キロ向こう側でも新たな争いの兆しが顕著になる中で、知識人の説明やテレビ・インターネットとは異なる次元・解像度のインプットが必要だと自分が自分に指示を与えたためです。 今、例の隠れ家に移り住んで3〜4ヶ月目に突入した時期で、同居人とうまくいかずに困り果てている様子が中心に描かれており、砲撃や機関銃など周辺の戦闘の様子も時だ出てくるものの、今のところ、思いのほか明るいトーンで意外な印象を抱いています。もちろんまだ1943年の初期、本当に悲惨なのはここからだと思うのですが。 そういえば先日、シンガポールから一時帰国して自宅に遊びに来た友人も、ちょうどアンネの日記を読もうと思っていたと話していたので、もしかしたら今、そういう時期なのかもしれません。 まだ2/3くらい残っており、正直ここからさらに読み進めるのは少し怖さもあります。この快活で利発な女の子がどう変容してしまうのか。何を描写していくのか。でも引き続き一気読みではなく少しずつ、読み進めていきたいと思います