高次脳機能障害

B62BD19B-E1C0-4E31-B4E0-7EAB55FA3D2C-COLLAGE

先ほど隣人のお宅にお邪魔して、常に5-6台がバラバラと並んでる自転車を気持ち良く整列させられる自転車スタンドを発注してきた。 高次脳機能障害を患った方が溶接職人として立ち上がろうとしているらしく、その取り組みを隣人が強力にサポートしていたので、ならばと居ても立ってもいられず直接頼んできたのだ。 高次脳機能障害とは脳梗塞や脳腫瘍など脳の病気になった人の一定割合に残る後遺症で、物忘れがひどくなったり感情のコントロールが効かなくなったり、注意が散漫になったり、症状は本当に多岐に渡るようだ。(前頭葉や側頭葉、頭頂葉など部位によっても異なるらしい)けれど一見、日常生活をしているようにも見えるので、なかなか周囲からは見えづらく、理解を得られない当人や家族は理解されず困っているケースが多いようだが、この病気は確実に存在する。調べてみると、全国に約50万人ほどの患者がいるようだ。 他でもない僕の母も、10年以上前に脳腫瘍の手術で前頭葉を半分摘出し、高次脳機能障害を患った。手術前は「前頭葉の一部を切除するので、性格変容、具体的には性格がハイパーになる可能性がある」との説明を医師から受け、どういうことかあまり分からなかったが、時間が経過すると共になるほどこういうことかと理解した。大勢で食事するときに、皆がせっせと準備している最中に食べ始めてしまう、というと何となく伝わるだろうか。でも、普通に会話はできるし日常生活を送っている。なのである程度一緒に時間を過ごさないと、何が変なのかはきっと分かりづらいのだと思う。 見えない困難さということであれば最近の貧困も近いかもしれない。先日、相模原で子供食堂を営むガーナ人の特集を見てとても心打たれたが、人知れず苦しい思いをしている人はたくさんいるのだと思う。 それを思うとコロナで影響を受けたとはいえ毎日ご機嫌に過ごせている自分や会社や家族は何と恵まれていることかと思わざるを得ない。決して全てが安泰というわけではないのでしっかり自分のやるべきことに集中していくが、一方で他者への気遣いというものをもっと積極的にしていきたいと、改めて思った日であった。

鉄製品のオーダーはこちら: https://panz-factory.studio.design/

背景はこちら: https://www.facebook.com/tukapontas/posts/3064327030290075

相模原のガーナ人の子供食堂https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2087004/?cid=wohk-fb-org_vod_wwch_hotmeal-202005-001