尾道からのふたつの土産話。

尾道からのふたつの土産話。

先ほど青空の下を歩いていたら、ふと、先日尾道に行った時のことを思い出したのでよもや話を2つほど。

ひとつは臭いおしぼりの話。 尾道の中心部から15分くらい歩いたところに新開(しんがい)と呼ばれるエリアがあって、ここは昔遊郭として栄えていた。 今は遊郭はないがパブや飲食店などが残っていて、先日は1軒目は焼き鳥屋に、2軒目はスナックに行ってきた。 このスナックは「おしぼりが臭い」のだと事前に聞かされていて、行ってみるとなるほどなるほど、確かに臭い。 直接おしぼりの匂いはかがなかったのだが、拭いたその手が臭かったので推して知るべしであろう。 一時、この臭いおしぼりを面白がって地元の人が積極的にお客さんを連れて行ったら、おしぼりの新陳代謝が良くなったのかおしぼりが臭くなってしまって客足が遠のいたという話には笑ってしまった。

もう一つは究極的にうまい魚の話。 普段は海際の事務所で海洋調査をしている方が「価値と金銭は関係ない」という話の中の実例で面白い話を披露してくれたのだが、彼の事務所では珍しくかつ食べると旨い魚が捕れると、近くで働く地元の漁師さんが出前の寿司を頼むらしい。 え、せっかくピチピチの魚があるのになぜ出前?と不思議に思っていると、いざ寿司が到着して彼は驚愕した。 なんと寿司のネタを捨ててシャリを丸裸にし、そのシャリに先ほど捕れた鮮魚を乗せて食べるというのだ。なるほど。 捕れたての魚の旨さをこういう風に表現するのはとても面白いなと思った次第。