▼「出世払いでいいよ。」 とある知人の善意で、David Douglas Duncanの写真を買うという機会に恵まれた。 David Douglas Duncanはアメリカ海兵隊のカメラマンや『Life』詩の専属カメラマンとして高い評価を得た写真家だが、Picassoの親友としてPicassoの自宅に自由に出入りし、Picassoのプライベートを撮り続けた写真家としても知られている。 ▼こんなエピソードがある。 Duncanは同じく戦争写真家として名高いRobert Capaの紹介でPicassoを訪ねるはずだった。 しかしCapaは戦場で地雷を踏んで亡くなってしまう。 そこで意を決したDuncanは一人で南仏にあるPicasso邸に向かったが、紹介もなかったDuncanは最初はもちろん門前払いされてしまう。 しかし、Capaの名前を告げるとすぐに家に入れてくれたといういう。 ちょうどその時Picassoはお風呂に入っていて、DuncanとPicassoが初めて出会った瞬間を収めたのが、下の写真だ。 とても愉快なPicassoの一面が表れている。 ちなみに僕の写真は笑、これから山梨県のこちらの美術館での展示を経て、手元にやってくる予定だ。
