12/10 参入障壁の低いビジネスをナメない方が良い

今日はまず2つ告知させてください。

日経ビジネスオンラインの連載を更新したので是非ご笑覧ください。 大学時代からの仲で、卒業後に中国にわたり経験豊富な台湾人のおじさんとビジネスを色んなビジネスを展開してる友人を取り上げました。Finding OpportunityとAttitude toward Problems、良い言葉です。 『熱気に魅せられ中国で起業、逞しく生き抜く日本人「早く来いよ。チャンスが転がっているから」』

土曜日から有楽町マルイの1F入り口イベントスペース(クリスマス特集)で体験ギフトの販売を行います。そしてエク割の第2弾も販売予定ですので、皆さま是非! Webの販売でもクリスマスキャンペーンやっていますので、是非ご利用くださいませ。 最近は、つい先日仲間入りしたヒルトンホテルのマーブルラウンジがとても人気です。

最近はフラッシュマーケティングのサービスが流行ってますね。参入障壁がとても低いが故に、どんどん後続が出てくるのでしょう。体験ギフトの時もそうでした。参入障壁が低いと言えばマッサージやネイルサロン、最近伸びてきている家事代行や今流行ってるブックスキャンサービスなども同じことが言えますね。

でも結果的には、たいてい、各分野の限られた1-2社が圧倒的なパワーを持つことになります。マッサージならラフィネ、ネイルサロンならネイルクイック、ブックスキャンサービスなら家事代行ならベアーズさんあたりが他社を圧倒しています。 これは何故かと言うと、参入障壁が低そうに見えてもそのビジネスには一般の人には見えない隠されたノウハウが凝縮されているからです。そう、参入障壁が低いからと言ってナメない方が良いのです。

例えば家事代行なら、 ープロモーションの方法(広報部、宣伝部) ーまず最初にお客様から電話を受けたときの電話・メール対応(カスタマーサポート部) ー家政婦さんが実際にお客様の家を訪問した時の対応、働きぶり(登録スタッフさん) ー相性が合わなかった時のフォロー、他のスタッフの派遣(カスタマーサポート部) ースムーズな請求や課金まわり(バックオフィス) あたりが全て連携しつつ、遅滞なく回っていかなくてはならないわけです。これ、簡単なことではありません。

マッサージ屋さんだって、施術の内容はもちろんのこと、来店時の対応や施術前のトーク、そして施術、施述後のトーク、アンケート実施するならその結果をいかにサービス改善に役立てるか、リピートを促す施策、、、、といったあらゆる側面をうまく回していかなくてはならないわけです。

今流行りのブックスキャンサービスに関しては、下記の記事を読めば、ブックスキャンサービスというものが単に「断裁してスキャンしてファイルを届ける」だけだという思いがいかに浅はかか、よく分かるでしょう。 →本を送るとスキャンして電子書籍化してくれる「BOOKSCAN」の裏側を見せてもらいました

この手の話をすると、特に今のフラッシュマーケティングの争いに関して「リクルートGrouponは資金力があるからねー」なんて話をする人が多いですが、僕がここで言いたいのはそういうことではありません。 資金力に差がつく前の段階でこれらのノウハウを蓄積し(それが本質的な参入障壁となります)、それに成功した会社が軌道にのせて資金力をつけ、更に他を圧倒していくわけです。なので最初はお金ではなく「ノウハウの蓄積」です。

というわけでまとめます。 ・流行に乗っかって一見参入障壁の低そうなビジネスにチャレンジするのは良い(なぜなら資金もあまりかからないだろうから) ・でもスタートしたらとにかく顧客の声に耳を傾けて細かな改善を無数に繰り返す これができるかできないか、そして「その間ずっと情熱が持続するかどうか」、全てはそこに尽きると思います。