▼モノは言いようだよね、なんて話を最近よくする。 今朝、久しぶりに皇居の周りを1周ゆっくりと走ってきたのだが、最近はロッカーやシャワーを貸し出すランニングステーションとやらが増えてきていて、有楽町近辺や半蔵門、麹町辺りに次々とできている。(来週はアディダスの大型ランニングステーションがオープンするようなので、行ってみようと思う) でもってその流れに混ざって、皇居周辺にあった銭湯も息を吹き返しているようだ。バンドゥーシュや稲荷湯がその代表格なのだが、これらの銭湯が「銭湯」から「ランニングステーション」に言い換えるだけで人が増えたりする。いや、銭湯自身が「ランニングステーション」と言っているかどうかは分からないが、そのように認識されれば人は来る。
▼そしてもうひとつ。先日、シェル・シェードというブラインドの生産・販売ビジネスを行うDannyという友人が家具屋のアドバイスを聞きたいということでIDEEで働く友人を紹介した時の話。 シェル・シェードは数十種類の色を展開してそれぞれに名前が付けられているのだが、敏腕IDEE店長&営業ウーマンの彼女のアドバイスによると、例えば薄い紫色は「◯◯パープル」ではなく「あずき」、緑は「◯◯グリーン」ではなく「抹茶」なんていう表現をした方が売れるそうだ。うん、確かに分かる気がする。
▼物事の見方や表現方法を少し変えるだけで、とたんに価値や可能性が生まれることは、よくあることだ。「ごめんなさい」ではなく「一緒に改善していきましょう」、「ホームレス」ではなく「パークキャンパー」、「倒産・失業」ではなく「再出発」、「筋トレ」ではなく「ワークアウト」、「武道」ではなく「護身術」、「鉄道オタク」ではなく「鉄分豊富(これは違うか)」。 モノは言いよう、うまく言い換えればチャンス・希望が生まれる。