分からないながらも、とにかく前進するのみ。

▼一体自分が目指していることは何なのか、考えれば考えるほど、よく分からなくなってくる。 クリエイティビティの民主化?プレイフルスパイラル?フリーエージェント社会? 直感で個別の案件のGo/No Goを判断することはできるが、それでは第三者に説明することができない。 だから日々、様々な情報をインプットしつつ、うまく表現する努力をしていかなければならない。 ▼こんな時、『デザインのデザイン』の前書きに書かれている原研哉さんの言葉が支えになる。 引用はしないが、 ・あなたは目の前にあるコップについて「知っているつもり」かもしれない ・しかし「コップをデザインしてください」と言われたら、どうするか ・コップの深さはどれくらいか?カーブの具合は?あれ、お皿とコップの境目は何か? ・こうして徐々に、コップについて分からなくなってくる ・しかしこれは、コップに対する理解が浅くなったわけではない ・むしろその逆で、理解が深まったからこそ、分からなくなったのだ ▼黒澤明監督も、アカデミー賞の受賞スピーチの際に、こんなことを言っていた。 「こんなに名誉ある賞を頂いて、私はちょっと不安です。 なぜなら私は、映画というものがいまだに、よく分からないからです。」 ▼だから、24歳の僕が分からなくても、ある意味当然。 とは言え分かるための努力は、日々し続けていこうと思う。