▼あしなが育英会が主催している「世界の遺児が心をのぞかせた絵」展覧会に行ってきた。
とても印象的だったので、ここでもご紹介したいと思います。
▼あしなが育英会とは、テロや震災で親を失った遺児たちを支援する団体。
遺児の中にはやはり、心を閉ざしてしまう子達が少なくない。
そんな遺児のメンタルケアをすべく、あしなが育英会は様々な活動を行っているのだが、その中で1週間程度のキャンプも行っている。
今回の展覧会は、そのキャンプの際に遺児たちが描いた絵が展示されているのだが、そのテーマが面白い。
それは、「今の自分(遺児たちの)気持ち」を、キャンプの前と後に1枚ずつ描いてもらい、それを並べて展示するというもの。
▼すごいなーと思ったのは、その絵を見るだけで、キャンプがいかに意味のあるものなのか、よくよく伝わってくるから。
というのは、全ての遺児の描いた絵が、キャンプの前後で明らかな変化−悲しい絵から楽しい絵になったり、2色から8色になったり、悲しい想像をしている絵から安らかに眠っている絵になったり−がはっきりと見て取れるからだ。(下の絵がそれ。左がキャンプ前、右がキャンプ後。)
▼最後に感想を折り紙に書いて貼り付けるスペースがあったので、前日に来訪した安部総理の横にデカデカと貼り付けたら、ついつい重なってしまった。
申し訳ない、総理!
▼この展覧会は既に終了してしまったのですが、展示された絵が1冊の本にまとめられて出版されているので、興味のある方は是非!
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