できることが増える

 

昨日よりも今日、今日よりも明日、できることが増える。

これは先日、長男の通う学校の保護者会で「本校(本キャンパス?)で目指すこと」として教室長が紹介してくれたものです。僕は、これは素晴らしいなと思いました。
「明るく笑顔で」とか当たり障りないことを言わない。
「共に生きる」みたいに、それができない人からしたらどうすれば実現できるのか分からない。そういうことも言わない。
とにかく、できることを増やす。単純明快で潔いことこの上ない印象です。

もちろん言いっ放しではないのも、エライ。
アドビはじめ多くのアプリが自由に使える環境が整っていたり、
何かにトライしようと思ったら専任の講師や出入りしている大学生がサポートしてくれたり。
そもそも自由に使える時間が十分に確保されていることも含め、知行合一だなと感じさせてくれます。
何より自分の子どもを観察していると実際に、できることが増えてるなと思うことが度々あります。
ひとつひとつは小さくても、その数や頻度が多いので自信にも繋がりそうです。あっぱれ。

翻って自分は、昨日よりも今日、今日よりも明日、できることが増えているだろうか。
自ずと思考はそういう方向に巡ってきます。はて。
仕事とか、直接自分の仕事でなくとも人の相談に乗ったり、そういう過程で気づくことや学ぶこともたくさんあります。
けれど、これは少し「できることが増える」こととは違う気がする。

自転車の輪行やパンク修理をできるようになった。
葉山港の良いポイントを教えてもらい、空気を吸うようにヒイラギを釣れるようになった
グルーガンを引っ張り出して、工作に活用するようになった。
ポーカーができるようになった。
今、書籍制作の最終工程で、これは日々学ぶことばかり。(でも何かができるようになったわけではないか?!)

他にもあった気もするけれど、こんなところでしょうか。
逆に、英語を読む/書く際に便利翻訳ツールを使い過ぎて「できないことが増え」ている可能性もありそうですが。
良い機会なので、もう少し意識してみようと思います。できることを増やす。

「明るく笑顔で」「共に生きる」では、こういう展開にはならなかったと思います。
インスピレーションを与えてくれる素敵な保護者会でした。