『極北に駆ける』

ふと植村直己さんの『極北に駆ける』を思い出し、読もうと思ったら家にないことに気づいたので中古を取り寄せて読み始めています。いやー、特に冒頭の部分、圧倒的に面白いですね。見た目は日本人にそっくり、けれど日本人と西洋人、、、日本人と中国人、、、とかよりも遥かにOSの異なるその価値観や生活の様子は圧巻です。(そしてまた植村さん、文章がウマい!)紹介したいエピソードは幾らでもあるのですが、詳細はぜひ読んでいただきたい。 ここまで異なると、もはや比較の対象にもならないというか、それを相対化というのかもしれませんが、自分がいかに時間的・空間的・価値観的に狭いエリア内で生息しているのかを確認することができます。それが悪いこととは思いませんし、ひとりの人間が100年弱の人生で経験できることなど限られていて当然です。でも、だからこそたまにはこういう書籍を手に取って今の自分を相対化することは、自分の未来や周辺の諸々をどうしていきたいのか、どうなることを望むのか、そんな思索の際のひとつの精神的武器になると思うのです。噂によると『北極圏一万二千キロ』もかなりの傑作とのことなので、こちらも近々読んでみようと思います