飽きちゃだめ。注視

ロシアを撤退したマクドナルドの店舗をロシアの事業家が引き継いで、まずは数百店舗のうちの15店舗を、名前も内装も変えて再オープンしたことがニュースとなっていました。初日は大盛況だったようですが、このニュースをロシアの多くの方々はどう捉えているのか少々気になります。今でもプーチン大統領の支持率は高水準を保っているとの報道をたまに見かけますし、再オープンも盛況とのことだったので、それは事実なのだと思います。けれど、なぜマクドナルドが撤退したのか、マクドナルドだけでなく数百に及ぶ多くのグローバル企業が撤退したのか、どんなにSNSが遮断されプロパガンダが強化されているとは言え、さすがにこれはおかしいぞと思う人が増えてきてもおかしくないと思うのですが、どうなのでしょう。 けれど「こんな状態になっても何も声を上げない国民は愚鈍だ」と言い捨てるのも違う気がします。実際にSNSや独立系メディアが全てストップしたら、我々は自分の限られた情報源と頭脳で正しい判断を維持し続けられるのでしょうか。多少の課題はあれど、報道や表現の自由が生まれた頃から保証されている我々には想像の及ばない世界があってもおかしくありません。 バレエのためにロシア留学していたとある友人のお子さんは、軍事侵攻が始まって以降も事の重大さを認識することができず、飛行機の便数が減っていく中でギリギリ帰国、その後暫くしてようやくマインドコントロールから解放されたという話を先日聞いた時、決してこのような状態になるのは情報源がテレビの年配者だけではないのだなと強く感じた次第です。 何れにしても、軍事侵攻はまだまだ続いており予断を許しません。引き続き飽きることなく注視していきたいところです