兄弟ゲンカは絶えないものだ。むしろケンカするのが兄弟とも言えるし、それをできるのが兄弟の良さでもある。 けれど兄弟ゲンカは単純に音としてやかましいし、家事が中断したり出かける時間が遅れたりするし、とにかく至近距離で兄弟ゲンカをされると親側の体力を何かと消耗する。
仕事もそうだが子育ても基本的には楽をすべきだと思うし、それが楽しくご機嫌に日々を過ごす最大のコツだと思うので、兄弟ゲンカへの対処の際もこの精神を貫くに越したことはない。 そこでここでは、これまで8歳&5歳の息子と生活してくる中で僕なりに見出した、兄弟ゲンカのパターン及び対処法を紹介したい。これで少しでも皆さんが楽できて楽しく過ごせたらとっても嬉しい。
多分、兄弟ゲンカは概ね下記の3つに類型される。全部ではないが、多分これでカバー率90%くらいに達しているのではないかと思う。 1.(玩具や食べ物の)取り合い・奪い合い 2.痛いことをする・された 3.意地悪を言う・言われた
以下、それぞれの対処法を簡単に紹介していく。
1.(玩具や食べ物の)取り合い・奪い合い 分割できない1つのものを奪い合うか、分割できる1つのものの分配方法で争うか、数多くあるものの分配方法で争うか、、、厳密には色んなパターンが存在するので微妙に対応を変えていく必要があると思うが、全ての基本は「一旦全ての権利が親に帰属すると宣言する」ことだと思う。ここで注意して欲しいのは、決して怒るような口調ではなく、カラッと淡々と「ダメダメダメ、そのままじゃパパも一緒(の空間)にいて楽しくないからパパがもらうね。二人とも残念だったね、ドンマイ!」くらいのスポーティなノリで。 するとついさっきまで競合していた二人が、今度はパパから奪い返そう(奪い返したい)と言う形で利害が一致する。その雰囲気がこちらに伝わってきたり、場合によってはこの時点で二人が笑い始めたりするはずなので、それを感じたらもう98%ミッションは完了。(笑い出すくらいにするためには、「もうこれぜーーーーんぶもらうよ」みたいな、ちょっとオーバーな演技が必要かもしれない)
ここまで書いて、もう少し別パターンとしてゲームやスマホなどで「誰が最初か」と言う奪い合いパターンもあることに気づいたが、それが例えばYouTubeとかであれば「最初の人は5分、後の人は7分」のようにして選択させる技も時たま使っている。すると意外と性格の違いからスパッと2つに割れたりするから面白い。
2.痛いことをする・された これも多いパターンだが、ポイントは「どちらかを悪者にしないこと」だと思う。現行犯的に瞬間を目撃していれば話は別だが大半はそうではないはずなので、厳密に何が起きたかを知らない親が推定無罪の原則を破る事だけはしない方が無難だ。こういうところで子供だからといって決めつけてかかると、ましてや「お兄・姉ちゃんなんだから」などと押し付けると、子供にとって、いや、人にとって最も大切な自尊心を傷つけることになる。 大切なのは両者ともから「YESを引き出すこと」だ。 攻撃されて痛がっている方からは「痛かったよね、辛かったよね」。 攻撃して相手を痛めてしまった方からは「すごく嫌なことされたか、そう感じたんだよね」。 1と同じで、この儀式を終えた頃には両者の気落ちは満たされ、落ち着いているはずなので、親は親らしく、ドヤ顔で「じゃ、お互い目を見てごめんねを言おう」と伝えればすんなり従うはずだ。偉大!親!(うまく収束させられると、実際に少しそういう気分になる)
3.意地悪を言う・言われた これも比較的多いので一応分類の中に入れたが、構造としては2とほぼ同じなので、2で書いたように対処すればほぼ間違いない。
とまぁ、こんなところだろうか。ちなみにこれは、あくまでも自分はこうしているということを一般化してる風に書いただけで、世間一般で通用するかどうかは調べてもないし、全く知らない。でも、もし実際に試したりして兄弟ゲンカのストレスが軽減されたり楽しい時間に置換できたりした方がいたら、こっそり教えていただけると嬉しい限り。 ※ちなみに上記でうまくいかないことも多々あるので、うまくいかないからと言って落ち込んだりしないでくださいね。