10言って伝わるのは、大人1で子ども20だと最近よく思う。
大人にはなかなか伝わらない。同じ言語を使っていても伝わらない。 発信する側の伝え方が下手くそで伝わりづらいというのもあるだろうし、聞く側に聞く気がないこともある。 お互いに納得していても、伝え方に問題があって耳を塞いでしまったり。 別にこれは能力の問題とかではなく、多分それぞれの人生をそれなりの期間生きていると一つの言葉を取り上げてみてもそこから連想するイメージが異なっていたり、組織の中のポジションが違えば見える景色が違ったりするものなので、それを乗り越えてしっかり伝えるためには不精しちゃいけないということなのだろう。 なので大人同士のコミュニケーションの場合には十二分なくらい繰り返し伝えることが大事だなと思う。 そういえば最近、世のチャットやインスタント・メッセージの流れに反してメールを多用し文面も比較的長くなった気がする。
一方、子供には想像以上に伝わっているなと思わされることがよくある。 今晩、僕の帰りが遅かったのだが5歳の長男が僕に会いたいと泣いたらしい。 僕は日頃から彼とたっぷりコミュニケーションをとっているので結構慕われているのだが、さすがに泣いたというのは久しぶりで、それを聞いてふと思い出したことがあった。 今朝、とあることで彼と口論というか揉め事があり20-30分話し合いの末で仲直りしたのだが、その途中、「今からパパも君も出かけて、もし地震が起きたり事故にあったりして会うのが最後になったらどうする?なのでバイバイする時は楽しく笑ってしようよ」というような話をした。 今でも間違ったことは言ってないと思うのだが、もしかしたら彼は僕の発言をどこかで真に受けて、心配になったりしたのだろうか。だとしたら少し可哀想だな、違う伝え方はなかったかな、なんて色々考えてしまった。 家では言うこと聞かないようなことを保育園では案外しっかりやっているという話もたまに聞くし、子どもには想像以上に伝わっていると思った方がお互いにストレスにならないのかもしれない。
というわけで大人には過剰伝達、子どもには控えめ伝達が良い塩梅なのかも、というぼやきでした。