好きなこと探し、に終止符。

facebookでA太郎が紹介しているのをお見かけして読んでみた岡潔小林秀雄の対談『人間の建設』より、ちょろりと抜粋。 好きなことして生きていけるのは間違いなく理想的ですが、今もう既に好きなことやっている状態に持ち込めず、好きなことを探すくらいなら、今やってることを極端にやりなさいと。多分そういうことですね。

岡:人は極端になにかをやれば、必ず好きになるという性質をもっています。好きにならぬのがむしろ不思議です。好きでやるのじゃない、ただ試験目当てに勉強するというような仕方は、人本来の道じゃないから、むしろそのほうがむずかしい。 小林:好きになることがむずかしいというのは、それはむずかしいことが好きにならなきゃいかんということでしょう。たとえば野球の選手がだんだんむずかしい球が打てる。やさし球を打ったってつまらないですよ。ピッチャーもむずかしい球をほうるのですからね。つまりやさしいことはつまらぬ、むずかしいことが面白いということが、だれにでもあります。
人間の建設 (新潮文庫)
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