手紙を書く際の時制について。

▼今、ふと迷ったことがあった。 手紙を書く際の「時制」についてだ。 日々の業務の中で商品サンプルとか契約書を送ったりする際に、手紙(といっても一言ふたことですが)を添えるようにしているのだが、その際に用いる時制にふと、迷いが生じた。 以下、商品サンプルを送るケースを例にしてご説明。 ▼「商品サンプルをお送り致しますのでご査収ください」 という「現在視点」から書くのが一つ目の方法。 でもこの場合、僕はまさに今手紙を書いているが、読み手からすれば、いくら「お送り致します」と言われても既に手元に届いているので、ちょっと違和感があるかもしれない。 ▼そこで出てくるのが 「商品サンプルをお送り致しましたのでご査収ください」 という「未来視点」に立って書く方法。 これは読み手に取っては腑に落ちるかもしれないが、「お送り致しました」と断言しているのにもかかわらずまだ僕の手元にあるので、僕は若干嘘をついていることになる。 僕は新卒入社をしたことがないので、いわゆる「新人研修」というものを受けたことがないのだが、そういうことを教えてくれるのだろうか。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
水村 美苗

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