ビジョナリーカンパニーの「沿革」に要注目。

▼会社を経営していると、なかなか成果が上がらなかったり失敗したりして、凹んだり焦ったりすることが必ずある。常にそういった気持ちを30〜40%くらい持ち続けていると言った方が正確かもしれない。 そんな時に僕がよく見るものがある。それは、今となっては大きくなった会社の「沿革」だ。 例えばSONY。例えば松下電器。そして例えば3M。 ▼沿革の中の一番はじめの部分が要注目なのだが、どの会社も「会社を設立した」が頭にあって、その年や翌年は多くてもトピックは2つくらい、中には会社設立の次の項目が3年後の新製品開発なんてことも珍しくない。 もちろん、この行間には数えきれないほどのチャレンジや苦悶との格闘が続いていたはずなのだが、この沿革は、今となっては偉大な会社も当初は試行錯誤を続けていたことを如実に物語っていて、今の自分たちを肯定的に捉えることができる。 ▼普段、マスコミのニュースだけを頼りにしていると、YOUTUBEみたいに1〜2年ほどで1000億円単位の金額で買収されるといった話ばかりを耳にするが、真実そして本当の良い話はむしろ、もっとゆっくりじっくり前進・成熟していくところにあると僕は思う。