「全体」としての百貨店。

百貨店はモノの販売を通じて豊かなライフスタイルを提案してきた 希望の提示と言っても良いかもしれない 「ビフテキ」「冷蔵庫」「スーツ/ドレス」 昔の百貨店は確かに希望を売っていた しかし今、従来の百貨店はその役割を終えているように思う もちろん「百」の「貨」は売っている でも消費者はそこで「百」の「貨」を買わない 西武で化粧品を買い デパ地下で食品を買い 丸井で靴と帽子を買う 個々のお店は認識されているが 誰も「全体」としての百貨店は認識しない ライフスタイルの提案や希望の提示なんてとんでもない でもやはり百貨店にはライフスタイルの提案をして欲しい そのようなミッション・期待・可能性が百貨店にはあるはずだ 百貨店の歴史がそれを物語っている そこでIID(世田谷ものづくり学校)を見てみよう ここには、遊んでいる人がいる ここには、学んでいる人がいる ここには、働いている人がいる 単に遊ぶ場所でも、学ぶ場所でも、働く場所でもない 遊びながら学び、遊ぶように働き、働きながら学ぶ場所 これが次世代の若者が希望を抱くであろうライフスタイル ライフスタイルを提案し、希望を提示する 「全体」としての百貨店を目指す一つの答えがここにはありそうだ