遊びのもつ四要素。

増刊現代農業2006年8月号より抜粋。

思想家ロジェ・カイヨワは、遊びには競争・運・模倣・眩暈という四つの要素が重要な意味を持って存在することを示したが、生業に内在する遊びはまさにカイヨワのいう四要素を兼ね備えている。とくに、競争と偶然は小さな生業のもつ遊びの主要なものとなる。それに対して、近代合理主義的な労働間のもとでは、仕事は過度に競争的な面ばかりが強調され、他の三要素を極力減らす方向に動いていったといえよう。そのため、現代社会では仕事はたえず競争にさらされることになり、そこに価値や満足を見出せるのは一部の成功者だけになってしまったのかもしれない。