僕らは未来と過去の狭間に立っている。

▼今日は昼に、原永さんを紹介。 堀が原永companyのビジュアルデザインを手がけることになりそう。 このような形で人と人との繋がりが生まれていく過程は、とても素敵だ。 夜も原永さんと打ち合わせ。会い過ぎですね(笑) ▼以前読んで衝撃を受けた『デザインのデザイン』の一部に、こう書かれている。 「時代を前へ前へと進めることが必ずしも進歩ではない。僕らは未来と過去の狭間に立っている。創造的なものごとの端緒は社会全体が見つめているその視線の先ではなくて、むしろ社会を背後から見通すような視線の延長に発見できるのではないか。先に未来はあるが、背後にも膨大な歴史が創造の資源として蓄積されている。両者を還流する発想のダイナミズムをクリエイティブと呼ぶのだろう。」 ▼これをビジネスの話として捉えると、メディアや人々の視線はついつい、ITやバイオ等のニュースに偏りがちだが、例えばT&Gブックオフなど、結婚式や古本屋といった事業を従来とは異なる新たな発想で提供することを、クリエイティブと呼ぶのだろう。 この視点は絶対に忘れてはいけないと思う。

デザインのデザインデザインのデザイン
原 研哉

岩波書店 2003-10-22
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